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らくちん道への道

昭和の武人 櫻公路一顱先生の教え(壮神社)



内容紹介
心を受け継ぐというのは、技術を教えるということ以上に難しいところがあります。この本では、武道の理念や技術のことを語るのではなくて、師匠と弟子という関係、教えるということと教わるということ、先輩・後輩というとても日本的な人間関係について語っていきたいと思っています。そういう意味で、武道や中国拳法を全く知らない方でも、興味を持っていただけると思います。(小林直樹)

著者について
1954年3月1日生まれ。16歳で櫻公路一顱が主宰する大日本講武會に入門。中国拳法を学ぶ。日本武術と中国武術の融合という櫻公路一顱が目指した武術を体現する弟子として頭角を現す。師の死後、澤井健一と出会い28歳で入門。神宮の杜で指導を受ける。澤井健一逝去の後も太気拳一門として活動。その実力と指導力は長年高く評価されてきた。1994年、師の教えと技術を真摯に受け継ぐ者を育成することを目標として躾道會を設立。2008年、太氣至誠拳法の指導を許されたことをきっかけに躾道館と改称。躾道館首席師範。

私の武術の師匠である小林直樹先生の著書。

小林先生にとって父親以上の存在である櫻公路一顱先生についての様々なエピソードと、師匠と弟子や教育についての考えが書かれている。

個人的には「・・・やっと出たか」という感じで、この本は私が東京に住んでいた頃から書き始めていたから出るのに10年以上掛かったんじゃないかな。

残念なところは思っていたより大分あっさりな内容で、私が聞いていた櫻公路先生の中国の話や当時大量に撮っていた写真がほとんど使われていなかったこと。

(恐れていた私の当時の写真がなかったのはホッとした)

小林先生とは昨年超久しぶりにお会いしたぐらいで連絡も中々しないのは申し訳ないと思っている。

身体や個々の技法については色々学んでしまい昔とは全然違う感じになった私であるが、心法においては「相手に命を捧げなさい」という櫻公路先生の教えに尽きるというのが結論である。

あとは、小林先生が基準になってしまうことで、他の武術家を見る時にどうしても厳しくなってしまう。

懐かしい名前もあって、拳王杯で入門半年で優勝した山崎順子さんとは何度も受けだけの組手の相手をしたが、パンチの回転が速くて一度見事に顎を撃ち抜かれて口の中が血まみれになった記憶。

帯の向山恵理子さんは、例のナンバ歩きの件があるものの練習帰りの赤羽岩淵駅近くの麺屋龍でみんなでラーメンを食べた記憶。

山下浩人さんは舞踏の人で試合で無構えを使ったことが印象だが、水曜日の練習では一番に来て六字缺をしていたのと、180センチ50キロ代の身体で当時75キロの私を肩車して何度もスクワットしたのにほ驚いた。

2018年に富士山で遭難し亡くなられたパントマイムの故・三谷和之さんとは何度か練習でご一緒し好青年だった印象。

謹んでお悔やみ申し上げます。







by rakuchin-dou | 2020-02-06 03:30 | 最近読んだ本 | Trackback | Comments(4)
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Commented by シュガー at 2020-02-09 21:47 x
森坂様

私も購入し昨日読了いたしました。

>残念なところは思っていたより大分あっさりな内容で、私が聞いていた櫻公路先生の中国の話や当時大量に撮っていた写真がほとんど使われていなかったこと。

私もこの点は少々残念に思いました。もう少し櫻公路先生の実像を詳しく知りたかったです。しかしながら、著者である小林先生の実直で温かな人柄が文章から滲み出ており、そちらが大変魅力的でした。購入して良かったと思っています。素晴らしい本を紹介していただきありがとうございました。

初めて「交叉法」のDVDを観たときは、武術のカウンターとはここまで奥深いものなのかと感動した記憶があります。しかしながら、この本を読んでいると、中国武術部門は空手部門よりも広がっていないようなので、是非セミナーも成功してほしいと思います。
Commented by rakuchin-dou at 2020-02-10 02:48
シュガー 様

コメントありがとうございます。

桜公路先生のことを世間に広く知ってもらう目的なら兄弟子の岡林俊雄先生のお話とか幅広い取材が必要だったと思うんですが、小林先生のお考えでは自分と師匠との関係と自分と教え子の関係を書きたかったみたいです。

散打の世界チャンピオンになった兄弟子の岡部さんが「組手で小林先生に攻撃してもかすりもしなかった・・・」と言っていた話も書いて欲しかったですけどね。

中国武術部門については、このままだと次の世代で終わりですので、今度のセミナーが切っ掛けになってくれれば良いと思います。
Commented by シュガー at 2020-02-10 21:23 x
森坂様

>桜公路先生のことを世間に広く知ってもらう目的なら兄弟子の岡林俊雄先生のお話とか幅広い取材が必要だったと思うんですが、小林先生のお考えでは自分と師匠との関係と自分と教え子の関係を書きたかったみたいです。

岡林先生は空手に専念されていらっしゃるようですね。彼もものすごい人物だと聞いたことがあるので、桜公路先生と絡めて逸話などを聞いてみたかったのですが、残念です。岡部先生のお話も興味深いですね。もし可能ならば埋もれた逸話を収録した続編を期待したいのですが、難しいのかもしれません。

それにしても、中国武術部門がそこまで危機的な状況だとは思いませんでした。継続の成功を祈ります。
Commented by rakuchin-dou at 2020-02-11 01:46
シュガー 様

私個人の感性だと、例えば桜公路先生が教えていたものだけでなく、桜公路先生自身が学んだ様々な武術がどういうものだったのかを調べることで理解がより深まると思いますし、内容を更に発展させることが先人への恩返しや未来へ繋げる行為だと考えます。

昔小林先生に「桜公路先生を大事にしているのに何故桜公路先生の武術の根幹である居合を学ばなかったのか?」という話をしたことがありますよ。

しかしながら、小林先生は自分とお二人の師匠との関係と自分と教え子の関係“のみ”が大事のようです。

やはり、今のままだと続編は難しいでしょうね。

残念な話ですが、うちの流派だけでなく社会的にある程度の権威付けや組織作りが出来ない流派は自然消滅していく運命にありますので、小林先生が動ける今のうちに何とかしないといけないとは思います。

福岡市中央区薬院駅近くの整体・鍼灸院のブログ。仕事関係より読んだ本の感想がほとんど。
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