神戸会合・私見余談 その1
※前回の続き。
神戸の会合は良い雰囲気で終わったが、事前では各方面で不安要素があった。
神さまに好かれていることが保江先生の売りの一つであり、これには私にも異論がない。
しかし最近では、神の計らいや得意の直感も何かズレていることを周囲が感じ始めている。
思い出すのが、「伯家神道の祝之神事(はふりのしんじ)を授かった僕がなぜ」が出た2013年頃で、この本から保江先生はスピリチュアル界で知名度が高まって行くのだが、裏では別の事が起きていた。
実は同時期に、(好不調の波があったとはいえ)今までは鍛えた屈強な武道家をも倒せていた保江先生の合気が効かなくなっていたらしい。
これには冠光寺流の門人たちも困惑し距離を取り始めた高弟も出ていた状況で、原因がこの本だと疑った友人の炭粉良三先生から話を聞いた私は、保江先生の正体に興味が出て東京道場まで確認に行ったのが始まり。
実際私は何度か道場に行ってみたものの、この頃は物理学的な体術とゆるい愛魂ばかりで合気らしきものを見ることは全くなかった。
(途中から武術としてではなく治療としての愛魂に関心が移ったので、特に否定はしなかった)
数年後に保江先生は回復し、大阪で限定でやった練習会では(最後グダグダになってしまったとはいえ)往年の保江先生の合気のキレや威力が戻ったことを門人たちが喜んでいた話を聞いて、私も安堵したのが懐かしい。
そういえば、会合の日はお酒を少し解禁していたが「英雄スイッチ」は入っている感じがしなかった。
(秘書が来てなかったからかな?)
最近気になるところを上げると、矢作直樹先生と保江先生は盟友関係で、語るテーマが「縄文」「天皇」というところは共通しているが、よく読むと内容は異なる。
例えば、矢作先生は「神武天皇は平和を愛する縄文人で、記紀の内容とは違い熊襲などの先住民とは争わずに各地を平定した」と霊的な目で見ている。
対する保江先生は「現代の山口県の田布施地域に縄文人である熊襲の王がいたが、弥生人・渡来人で後に大和朝廷をつくる神武天皇が攻めてきて田布施の縄文人は滅ぼされた」と読める文章を書いている。
「弥生人が攻めてきて縄文人のほとんどが滅ぼされ、一部は東北や北海道に逃げた」ところまでは同じであるが、肝心の神武天皇の扱いが全く違う。
更に保江先生は、田布施に縁のある人達が明治維新から現代まで日本を再び統治し、明治天皇もその一人であると考えているようで、否定したいはずの「明治天皇すり替え説」を何故か補完してしまっている。
by rakuchin-dou
| 2019-11-13 23:45
| 少し不思議な話
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