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らくちん道への道

トップアスリートに伝授した 勝利を呼び込む身体感覚の磨きかた(創元社)


内容紹介
自分の体と向き合い、自分だけの感覚を磨く
楽器の演奏やそろばんと同じで、
スポーツもまずはゆっくり正しく動くことができなければ、
素早く無駄のない美しい動作には到達できない。
つまり、細やかな身体感覚を一つひとつ磨いていくことで、
身体を自在に動かすことができ、パフォーマンスは劇的に上がる。
本書では、治療師である小山田が長年にわたり追究してきた
動作の基本レシピ(手順)を紹介し、
身体科学者の小田がトップアスリートの事例を交えつつ解説する。
既存の常識にとらわれない、唯一無二の身体の手引書。


一時期(今でもか?)武術などを中心に肩甲骨を動かすことで力を出す方法論が流行っていたが、実際にやってみて思ったより力が出ないことは気になっていた。

少し前に友人の武術の先生と「YouTubeの動画を見ていて、名人と呼ばれる武術家で肩甲骨を積極的に動かしている先生の方が少ないのでは?」という話になり、それまでの身体の使い方を全部変えた。

その流れで、この本で書かれている「肩甲骨を中間位に保ち腕を動かす支点として使う」方法論は相当に納得する話であった。

(この本にも、筋トレのベンチプレスを肩甲骨を外転して挙げる方法が出てくるが、最新の理論では否定されていることを最近聞いたばかり)

また、上腕骨を外旋させる上腕二頭筋の役割については、武術をやっている人にはピンとくる人もいるだろう。

(これも、一時期流行った伸筋理論の呪いの根の深さが・・・)

あとは、ハムストの外内の使い分けや起始停止を逆に使う考えなど。






by rakuchin-dou | 2019-02-28 02:17 | 最近読んだ本 | Comments(2)
Commented by シュガー at 2019-03-04 21:39 x
らくちん堂様

>少し前に友人の武術の先生と「YouTubeの動画を見ていて、名人と呼ばれる武術家で肩甲骨を積極的に動かしている先生の方が少ないのでは?」という話になり

私も色々な動画を観て気になっていました。実際自分が荷物を運ぶときなども、下手に肩甲骨を動かさないほうが力が出たので、肩甲骨の理論には大分疑問があったのです。答えが少しずつ出てきているようで嬉しく思います。

>一時期流行った伸筋理論の呪いの根の深さが・・・

武道をやっている友人がこの呪いで苦しんでいました。上達も相当遅れたのではないかと思います。歴史ばかりでなく、スポーツの世界においても、新しい発見によって古く誤った情報が正しいものに修正されることを願います。
Commented by rakuchin-dou at 2019-03-04 22:52
シュガー 様

コメントありがとうございます。

>下手に肩甲骨を動かさないほうが力が出た

この方が腕の力が純粋に使えるんですね。

日本では何故か胸の開合とか背骨のしなりとかが流行っていて違和感があります(整体とかでは有効)。

>歴史ばかりでなく、スポーツの世界においても、新しい発見によって古く誤った情報が正しいものに修正されることを願います。

仰る通りです。

私も昔は本に出ていることは本当だと思っていましたし、他の方法論を知らなければ存在していないのと同じですからね。

伝統のものでも現代のより優位性があるものが残っているでしょうが、権威とか思い込みだけで検証もしないのならば問題です。

福岡市中央区今泉の整体・鍼灸院のブログ。仕事関係より読んだ本の感想がほとんど。
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