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らくちん道への道

関西出張2019.0217

定期的に行っている関西の出張。

約一年前は立つこともできなかったのが、杖ありとはいえ一人での日常動作ができるようになったことが毎回増えて正直うれしい。

夜はトラフグをお腹いっぱいご馳走になった。


その後は友人宅へ。

武術の先生でもある彼だが、武術界のドクマに侵されていない数少ない人物として親しくしている。

「自然」の話題になった。

以前から「自然」という言葉を好んで使う先生が多い気がしていたが、文明は自然を人間がいかに快適に暮らせるかカスタマイズした歴史。

いわゆる「自然農法」と呼ばれるものでさえ、人間が相当に手間暇を掛けている。

「自然」という言葉も、「人間にとって何が本当の自然なのか?」がわからないのに多用するのは私はかなり疑問視している。

武術でいえば、いわゆる型(形)批判の脈絡で使われ「型(形)という決まった手順を繰り返す練習はそれなりに使えるが、日々千変万化する状況に際しては対応できないことが多い」とか「人間の身体は最初から答えを知っている。ある練習を続けているとある時身体が相手の攻撃に対して最適な反応が自然に出てくる」というもの。

間違ってはいないが、「赤ちゃんの身体が一番の理想(この話をする先生は結構多い)」とまで行くと極端過ぎる気はする。

確かに人間の赤ちゃんの柔らかい身体は凄くて、試しに柔術のように手首あたりを握ってみると一瞬で手をほどいたりする。

ただ赤ちゃんが大人と戦って勝つことはありえないし、その後の成長経過で5歳ぐらいで最初の柔らかさはかなり消えている。

人間の身体を道具として考えれば、何かの目的に対して後天的に学ぶことは必要。

赤ちゃんが自転車に乗れないように。

野生動物ですら、狩りに関しては後天的に学ばなければならない種もいるぐらい。

いわゆる「自然派」の人達でも、聞くと自然に技が出て相手より優位のレベルになるまでは様々な試行錯誤をしていることが多い。

しかし、何故か自分が一旦できるようになると、教えている人に方法論が不明確なまま「やれば直ぐにできる」と勘違いさせる説明をしてしまう先生もまた多い。

いわゆる「自然派」の練習体系でも、最初に人間の運動機能を最適に使える骨格構造にはめ込むようになっている。

その身体がないのに自然な動きが出たとしても、普段の使えない自然な動きが単に出ているだけだろう。

その人の使えない自然な動きが出ていることに対して「型(形)としてやろうとするから自然な動きが出ないんですよ!」とか、「頭で考えているから自然な動きが出ないんですよ!」と指摘するので、習っている人が更に混乱してしまう現場を数多く見てきた。




by rakuchin-dou | 2019-02-18 22:50 | 雑感 | Comments(0)

福岡市中央区今泉の整体・鍼灸院のブログ。仕事関係より読んだ本の感想がほとんど。
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