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らくちん道への道

深淵の色は 佐川幸義伝(実業之日本社)


内容紹介
神技の深淵へ。
大東流合気武術を究めた
天才武術家の生涯と弟子が見た素顔――
武道小説の第一人者・津本陽、渾身の遺作。
私は先生の謎のような生涯をふたたび探り、
合気の神髄を探る作業を試みることにした。
誰も見たことのない深淵の色を語るように、
佐川先生の合気を語ることがどこまでできるだろうか?
(本文より)
津本陽が迫る合気の神髄、武術の極み。


読んだのは発売してすぐ。

先日、友人の武術の先生と話題になった。

個人的には、文章は流石一流作家という印象。

合気の技術的な話が少ないのは残念ではあるが、易の大家の女性弟子が要所要所で活躍するところなど面白いエピソードもある。

Amazonのレビューに低評価が多いのは意外。

初期の弟子の吉丸慶雪先生の記述が少なかったり悪く書かれているのは、著者と付き合いのあった木村達雄先生側からの話が多くなるのはしょうがない。

佐川幸義先生の一番弟子や後継者については色々意見はあるだろうが、佐川先生は早逝された長男に継がせたかったようだ。

弟子に関しては、実力よりも人一倍熱心に稽古する弟子がかわいかったようで、お二人とも佐川先生から自らの養子になることを要望されている。

本書のエピソードからわかるように、養子縁組の本当の目的が幼少期から寝たきりであった次男の介護をしてもらうことだったのなら、最後の最後まで誠心誠意に面倒を見た木村先生が後継者であることを否定するのは難しいと思う。

多くの人から伝え聞くように、佐川先生没後の本人の実力や性格、弟子への態度などに大きな問題があったとしても・・・






by rakuchin-dou | 2018-12-05 01:37 | 最近読んだ本 | Comments(5)
Commented by ponpadoll321 at 2018-12-05 12:59
はじめまして。突然のコメント失礼します。
検索でヒーリングの記事を見て、コメントさせて頂きました。

ヒーリングなどで糖尿病が完治するでしょうか?
または、こんな方法で糖尿病が完治した人などご存知でしょうか?
Commented by rakuchin-dou at 2018-12-05 16:01
ponpadoll321 様

>ヒーリングなどで糖尿病が完治するでしょうか?

改善ではなく完治レベルだと少ないとはいえ、あるとは聞いています。
(私は完治まではありません)

ただ、ヒーリングにしても100%誰にでも効果があるという治療法はないでしょうね。

あと、誰がとか方法などについては一切お答えできませんのでご容赦ください。
Commented by ponpadoll321 at 2018-12-06 09:20
返信コメント、有難うごさいました!
Commented by 一読者 at 2018-12-07 11:20 x
津本陽さんの「柳生兵庫助」を昔読んだことがあります。その中で合気柔術が出てきて、誰が誰に教えたのか忘れてしまいましたが、手を取って教える場面がありました。
津本さん自身が大東流を習い「鬼の冠」を書いているのは知ってましたが、もっと古い時代設定で合気柔術を書きこむのは不自然というか、それくらいお気に入りなのかなとも思いました。
Commented by rakuchin-dou at 2018-12-09 02:27
一読者 様

コメントありがとうございます。

「柳生兵庫助」は未読です。

昔の秘伝誌に新陰流と合気についての記事が出ていましたが、兵庫助の時代に合気を登場させるのはちょっと無理がある気がしますね。

自らが体験した武術の神秘ということで、やはり何かしらの思い入れがあったのでしょう。

福岡市中央区今泉の整体・鍼灸院のブログ。仕事関係より読んだ本の感想がほとんど。
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