内容紹介
価値観が次々ひっくり返る,圧倒的説得力!
意外なことに、刑務所への出入りを繰り返す累犯受刑者には「いい子」だった者が多い。自分の感情を素直に出さず、幼少期から無理を重ね、親の期待する役割を演じることに耐えられなくなった時、積もり積もった否定的感情が「犯罪」という形で爆発するのだ。健全な子育ては、「いい子」を強いるのではなく「ありのままの姿」を認めることから始まる──。矯正教育の知見で「子育ての常識」をひっくり返す。
「しっかりしなければ」「迷惑をかけてはいけない」「弱いことはいけない」「我慢が大事」など、一般的なしつけが「いい子」に育つと考えている人にはショックな内容。
本人にも幸せな家庭で育てらてた実感がありながら、犯罪を行ってしまう人がいるのは何故か?という疑問に対して著者の答え。
親が「嘘をついては駄目」と言えば、子どもは嘘つきになると著者は考えているようだ。
確かに親に無理やり「真面目でいい子」であることを強制されれば、反動で逆に行く子どもは一定数いるだろう。
この本の「ありのままの姿」を認めるというのは、子ども側が自分の気持ちを隠さずに伝えられる場をつくるということで、しつけを全くしないで「いい子」になるのかということもないと思う。
自分が「ありのままの姿」で生きても良いと思うことで救われる人もいるだろうし、「ありのままの姿」で生きようとすることで社会から排除される人もいるだろうね。
適切な「方便」を用いる必要は感じる。
by rakuchin-dou
| 2017-10-05 21:47
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