都政大改革-小池百合子知事&「チーム小池」の戦い (扶桑社新書)
内容紹介
【本の内容】
「退路を断つことが私の生き様だ。安全ネットを設けずに飛び込むので、周りをひやひやさせているが、世の中を変える時はそういうことも必要だと思う」(小池百合子都知事)
小池知事は課題山積の首都・東京をどう改革するのか?
小池知事を最もよく知る側近中の側近が、政治家・小池百合子と小池都政について語った初の著書!
◇政治家・小池百合子の原点とは?
◇小池知事は東京をどのように改革するのか?
◇都議会自民党との関係は?
◇伏魔殿の都庁を改革する
◇豊洲問題と東京オリンピック・パラリンピック調査の行方
◇小池百合子政治塾「希望の塾」開講 …ほか
昨日の2017年東京都議会選挙で自民党を大敗させ圧勝した都民ファーストの会代表の野田 数(のだ かずさ)氏の著書。
朝の段階では大喜びのマスコミ報道だったものが、ここで小池百合子現東京都知事の党代表辞任のニュースで昔流行った シドニー・シェルダンのような急展開。
俄然注目される野田氏は保守党時代の小池百合子さんの秘書を務めた人物で、wikiを見ると思想的にはかなり右寄りみたい。
参考:野田数氏とは? 都民ファーストの会・新代表は「日本国憲法は無効」の請願に賛成した過去 (ハフポスト朝日新聞)
内容的には昨年12月発売の本ということもあり、小池さんがよく語っている情報公開や待機児童、豊洲問題の解決などがイメージとして羅列されるだけで、残念ながら一番興味があった著者の思想的な話は具体的には出てこない。
しかし、今回の選挙の公認者の顔触れを見ると、都民ファーストの組織は反自民都連で一致しているとはいえ、離党した長島昭久さんの元秘書などは除くとしても民進党と自民党からの移籍組や幹事長の音喜多駿さんを始めリベラルな人が多い印象だが、議員でもない野田代表が党を今後どのようにまとめていくのかは見もの。
右寄りの思想をアピールしていても、豹変(?)したあの籠池さんの例もあるからね。
小池百合子さんについては、私も昔池袋に住んでいたのでたまに見かけた記憶があるが、ああいう人達は良くも悪くも妖怪みたいで、立ち回りが上手いのと選挙に強い印象のまま権謀術数渦巻く政治の世界の怖さを醸し出している。
<追記7.4>
最後の方に、小池さんの所信表明で後藤新平の自治三訣「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、報いを求めぬよう」の言葉が取り上げられている。
後藤新平は日本ボーイスカウトの父で、自治三訣はイギリス留学時代にボーイスカウトの活動に感銘を受けてできたモットーである。
(陰謀論的にはフリーメイソンとして有名)
私も子どもの頃に、何を思ったか親にボーイスカウトに入れられて、色んな教えを唱えさせられた記憶だけがある。
by rakuchin-dou
| 2017-07-03 21:57
| 最近読んだ本
|
Comments(2)
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rakuchin-dou at 2017-07-05 16:39
神奈川県民 様
コメントありがとうございます。
>しかし民意とはいえこんなに考えないでよく知らない人をこんなに勝たしてしまって大丈夫
マスコミでは、よく安倍政権の独裁だのを危惧する声が出ていますが、こういう現象が起こる度に民衆のレベルが戦前と変わっていないことがわかり恐ろしくなることはあります。
今回の流れは、私はこんな感じで見ています。
① 都知事選の時に自民党本部は元々小池さん押しだったのが、自民都連の横やりが入って増田さんとの対決になり小池さんが勝利した。
② 小池さんは都知事になったとはいえ、都議会の多数を占める自民都連は非協力で潰しに来ることがわかっていたので、保身のため次の選挙ではなりふり構わず自らの兵隊を増やす必要があり、結果元々地盤が強い公明党と協力体制を結び予想以上の当選を獲得した。
③ 当初は民進党とも組むことも考えていたし、共産党にも邪魔されたくなかったので、豊洲移転など一旦共産党寄りの政策を取ることになった。
④ 新しい都議会がスタートすれば素人集団に対する批判が来ることがわかっていたので、選挙が終わったら直ぐに代表を辞め、同じく国政への復帰の本音も暫くの間封印する必要があった。
思想ごった煮状態の党であるのでこれから党分裂の可能性は大ですが、小池さんを潰せる力を持った人は都議会にはもういないわけで、後は国政は別動隊にやらせてマスコミと上手くやりながら任期まで都知事を全うしたらよいだけです。
コメントありがとうございます。
>しかし民意とはいえこんなに考えないでよく知らない人をこんなに勝たしてしまって大丈夫
マスコミでは、よく安倍政権の独裁だのを危惧する声が出ていますが、こういう現象が起こる度に民衆のレベルが戦前と変わっていないことがわかり恐ろしくなることはあります。
今回の流れは、私はこんな感じで見ています。
① 都知事選の時に自民党本部は元々小池さん押しだったのが、自民都連の横やりが入って増田さんとの対決になり小池さんが勝利した。
② 小池さんは都知事になったとはいえ、都議会の多数を占める自民都連は非協力で潰しに来ることがわかっていたので、保身のため次の選挙ではなりふり構わず自らの兵隊を増やす必要があり、結果元々地盤が強い公明党と協力体制を結び予想以上の当選を獲得した。
③ 当初は民進党とも組むことも考えていたし、共産党にも邪魔されたくなかったので、豊洲移転など一旦共産党寄りの政策を取ることになった。
④ 新しい都議会がスタートすれば素人集団に対する批判が来ることがわかっていたので、選挙が終わったら直ぐに代表を辞め、同じく国政への復帰の本音も暫くの間封印する必要があった。
思想ごった煮状態の党であるのでこれから党分裂の可能性は大ですが、小池さんを潰せる力を持った人は都議会にはもういないわけで、後は国政は別動隊にやらせてマスコミと上手くやりながら任期まで都知事を全うしたらよいだけです。
Commented
by
rakuchin-dou at 2017-07-27 22:47
神奈川県民 様
コメントありがとうございます。
>ついに都民ファーストの会が役員人事を発表しましたもよう。
当選者は多くとも実務能力がない人ばかりなので、あの人事はしょうがないのかも・・・
音喜多さんはちょっとかわいそうですね。
>内田から小池にドンが変わっただけだうろか。
悪の根源のように言われた内田さんは内輪の利益を分配する調整型っぽいですが、独断専行型の小池さんの方が怖いかもしれません。
都は今後混乱するでしょうが、中々表に情報は出なくなるでしょうね。
コメントありがとうございます。
>ついに都民ファーストの会が役員人事を発表しましたもよう。
当選者は多くとも実務能力がない人ばかりなので、あの人事はしょうがないのかも・・・
音喜多さんはちょっとかわいそうですね。
>内田から小池にドンが変わっただけだうろか。
悪の根源のように言われた内田さんは内輪の利益を分配する調整型っぽいですが、独断専行型の小池さんの方が怖いかもしれません。
都は今後混乱するでしょうが、中々表に情報は出なくなるでしょうね。
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