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らくちん道への道

悟らなくたって、いいじゃないか 普通の人のための仏教・瞑想入門 (幻冬舎新書)

悟らなくたって、いいじゃないか 普通の人のための仏教・瞑想入門 (幻冬舎新書)

魚川 祐司,プラユキ・ナラテボー/幻冬舎

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内容紹介
信仰ではなく、
〈人生の糧〉としての仏教活用法!
ブッダは、人生の「苦」から抜け出すには、
出家して修行、すなわち瞑想を実践することで、
煩悩を解脱した「悟り」に至らなくてはならないと説いた。
では出家したくないのはもちろん、欲望を捨てたくない、
悟りも目指したくない「普通の人」は、
「苦」から逃れられないのか?
「普通の人」の生活に、ブッダの教えはどう役立つのか?
瞑想をすると何が変わるのか?
タイで30年近く出家生活を送る日本人僧侶と気鋭の仏教研究者が、
スリリングな対話を通して「実践する仏教」の本質に迫る。
◇「正しい/本当の仏教」にこだわるのは不毛
◇煩悩は消滅させるべきものか、させなくていいのか
◇瞑想をすれば人格が「よく」なるとはかぎらない
◇瞑想することでかえって苦しむ「瞑想難民」問題
◇「思い通りに振る舞うこと」が自由ではない
◇仏教の一部だけを取り出した「マインドフルネス」への懸念


少し前に読んだ本。

たまたま、昨日私の武術の兄弟子に習っていた方から苦情(?)のようなコメントが来ていて、この本を思い出した。

内容は仏教についての対談なのだが、仏教に限らず武術や治療など、先生の下で何かを習っていく時に生じる様々な問題に対する対応や取り組み方について参考になるエピソードが豊富。

どの先生の弟子になるかを選ぶ時には「自分が先生のようになりたいか?」ということが一つの指針として挙げられている。

とはいってもその方法が絶対に正しい訳ではなく、マインドフルネス・ブームの生みの親であるジャックコンフィールド氏のエピソードは面白い。

人格の高い僧に弟子入りしたものの希望する瞑想技術が教えてもらえなかっため、違う先生の弟子になったところ具体的な技術と様々な体験はできた。
しかし、教えている先生の人格があまりにも低いため最初の先生の元に戻って学び直したのだが、いざ自分が弟子に教えるときには人格が低い先生に習った具体的な技術を使っていたという話。

この件では瞑想についてだが私が関わった武術や治療や霊的な分野においても、先生の技術レベルがどんなに高くなっても人格の向上とは全く関係がないというのはその通りだと思う。

また、具体的な技術というのに惹かれる気持ちはよくわかるのだが、本当に優れたものはあまりにもシンプル過ぎる(もしくは明確な形が見えない)ので先生は教えているつもりでもこちらが気が付かないことが多く、(私のような)凡人は習うときも教えるときも遠回りをする過程が必要かと思う。

真理は一つではなく世の中には正しいものがたくさんあることや、また正しいと効能ばかり喧伝されるものが人によっては合わないこともあり、教条主義による決めつけではなく対機説法の重要性を感じさせられる。








by rakuchin-dou | 2017-01-13 23:07 | 最近読んだ本 | Comments(2)
Commented by 一読者 at 2017-01-15 22:12 x
けっこう面白そうな本ですね。
昨今の非二元ブームを意識した内容なのでしょうか?それとも関係はないのかな?
Commented by rakuchin-dou at 2017-01-16 02:36
一読者 様

コメントありがとうございます。

仏教に関心があれば面白い本だと思います。

>昨今の非二元ブームを意識した内容なのでしょうか?それとも関係はないのかな?

例の「私はいない」など一部言及されてますが、非二元ブームとは関係ないみたいですね。

福岡市中央区今泉の整体・鍼灸院のブログ。仕事関係より読んだ本の感想がほとんど。
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