内容紹介
心が力むと体も力み、体が力むと心も力む。
つまり、どのような動作が体に力みをもたらすかという
正しい知識を得ることで、心のこわばりは解け、怪我を防ぐことができ、
さらにはパフォーマンスの向上にもつながっていく。
本書は、気鋭のスポーツ科学者、トップアスリートの駆け込み治療師、
プロ野球の名トレーナーという第一線で活躍する3人の著者が、
トップアスリートの事例を交えつつ、心と体の両面から怪我を読み解いていく。
巻末には、競輪S級に籍を置く山内卓也選手と浅井康太選手を交えた座談会を収録。
一時期流行ったナンバ歩きの流れの常足(なみあし)や二軸理論については個人的には違和感があるのだけれども、本書のテーマである「怪我をしない体と心の使い方」については大変勉強になった。
こちらの同じ著者の2013年の漫画本はほぼ同じ内容で、Amazonでは「絵がひどい」と酷評されているが変な研究家の書いた武術本よりはよっぽど内容が濃い。
個人的には「本当のゼロポジション」のところが興味深かった。
今までのとは違い、上腕骨の外旋を加えることで肩甲骨の外転が抑えられ大きな力が出しやすくなるという理解。
たまたま連休中、元ダンスの先生をしていた合気系武道の先生と飲む機会があり同じような話題になった。
彼は、片腕をウエイトをやり込んだ人に本気で両手で動かないように思いっきり掴ませても、いとも簡単に崩すことが出来る。
ダンスの基本にあるそうで、肩甲骨を全く動かさないで腕を自由に動かせるのには驚いた。
彼の指導を受け練習してみたのだが、スペックの違う私はかなり苦戦した。
同じようなことを、普段患者さんに施術してるんだけどね(笑)。
by rakuchin-dou
| 2016-12-24 00:00
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