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らくちん道への道

不安やうつは腸の状態と関係あり、腸内バクテリアが変われば行動も変わる

不安やうつは腸の状態と関係あり、腸内バクテリアが変われば行動も変わる GIGAZINE様

「慢性的に腸の調子が悪い人は精神的にも不安を抱えていることが多いのですが、これまでその原因は謎でした」と語るのはマックマスター大学の消化器病学者であるStephen Collins教授。

我々の下部胃腸管にはバクテリアを中心とした約100兆の微生物が住んでいます。それらの多くは消化を助け、エネルギーを作り出し、病気の原因となる悪いバクテリアを排除してくれるものですが、時によって内臓の動きを悪くし脳にまで悪い影響を与えることもあります。

例えば下痢や便秘・ガス過多による下腹部の張りなどの症状が起こる過敏性腸症候群を経験した人の80%が不安とうつに悩まされます。また自閉症の人の腸内バクテリアは異常といえるレベルにまで数が増えることが多いとのこと。


ちょっと気になるニュース。

ちょうど、過敏性腸症候群の患者さんが来ていて、不安などの精神的な症状を訴えていた。
自律神経の調整と直接の内臓調整、温熱などの施術と家での灸や体操などを指導。
施術後は表情がとても明るくなっていたが、効果がはっきりと持続するのは地道な過程が必要だと思う。

この記事では発酵乳の摂取をおすすめしていた。
しかし、上記の患者さんは「便秘の時は食べるが、直後から2、3日下痢に悩まされれる。同じく納豆もダメ!」と言っていた。



記事のこの辺りを読むと、人の気分は自分の意志ではなくバクテリアによってコントロールされてしまう訳で大変興味深い。
腸内の状態と人の気分について厳密な関係は明らかになっていませんが、代謝物質が関わっているという説もあります。バクテリアは我々が摂取した食べ物をエサにしているのですが、食べたものすべてを栄養分とするのではなく、廃棄物を生み出します。この廃棄物が血液と一緒に運ばれ脳にまで届き化学作用を起こすので、腸の状態が人間の気分の土台となる脳にまで影響を与えるというわけです。

また一方でバクテリアが迷走神経を介して脳とコミュニケーションを行うという説もあります。


<追記>

「心の病」は、腸を診れば治る!?―長崎発★東洋医学医師田中保郎の挑戦

山中 伊知郎 / 山中企画出版部


以前取り上げたこの本の記事のように、腸を整えると精神的な疾患の改善が見込めるのは確かだと感じる。

ただし、効果が出るまではある程度の期間(田中先生のところでは5か月の期間で改善率3割)が掛かるので、しっかりとした説明と根気が必要である。



整体・薬院らくちん堂



by rakuchin-dou | 2014-07-18 22:36 | 整体 | Comments(8)
Commented by 一丈青 at 2014-07-19 12:31 x
あ、そうですよらくちん道さん。だって生物進化の道程で消化器官の成立は脳より遥かに早いですもの。だから心の本丸は胃腸のような器官と我が流では取りますが、事実これらを整えて鬱の方を治した事が数回あります。いずれも女性でしたけど…
Commented by rakuchin-dou at 2014-07-19 13:18
一丈青 様

コメントありがとうございます。

以前このブログでも取り上げた、「人の心は腸にあり」という本の田中保郎先生も同じような説を唱えていますね。

田中先生は腹診を用いた漢方の治療ですが、5か月の期間で改善率3割と書いていたので、簡単に治るというものではないということです。

>いずれも女性

何故か女性の方が反応が良いですよね。
Commented by 不動産屋 at 2014-07-25 22:22 x
アメリカでは偽膜性大腸炎に対し、便移植を行い、有効性が認められたそうです。

もし腸内細菌が鬱などに関係があるのなら、便移植が鬱に有効であろうと推測することができます。

う~ん、でも試したくないなぁ。
Commented by rakuchin-dou at 2014-07-26 01:12
不動産屋 様

コメントありがとうございます。

>便移植

たまたま今日本屋さんで腸の本を読んでいたら、この話が紹介されているのを見ました。
日本ではまだまだのようですし、海外では密造うんこの問題
http://tocana.jp/2014/03/post_3715_entry_2.html
なんかもあるみたいですね。

>鬱など

過敏性腸症候群だと精神安定剤等で改善するとも聞きますし、どちらが先か?は気になるところではあります。

>う~ん、でも試したくないなぁ。

自分だったら金額によりますが、一度やってみたいところです。
Commented by 不動産屋 at 2014-07-26 21:44 x
日本では慶応大学病院で臨床試験を始めたと聞いております。そこでは下から入れるようなので、それなら私も試していいかなぁと思います(以前のアメリカではできたてほやほやを鼻のチューブから入れていたとか。それはさすがにいやです)。

といっても私は既に大腸全摘済みなので、意味ないんですけどね。
Commented by rakuchin-dou at 2014-07-27 14:48
不動産屋 様

情報ありがとうございます。

日本では慶応か順天堂とかの中央の病院しかやっていないみたいですし、それもまだ試験段階では、福岡の病院で行われるのはかなり先になるかもですね。

>できたてほやほやを鼻のチューブから入れていた

昔の嘗糞(しょうふん)よりはましですが、上からだと気持ちは引けますね。

>既に大腸全摘済み

そうなんですか・・・
潰瘍性大腸炎から手術ににいたるまでの辛いお話を聞くと、良い治療法が見つかることを切に願うばかりです。
Commented by なかちゃん at 2019-02-16 12:06 x
自分は数年うつ気味でしたが、状況はなにも変ってないのに、ある日いつの間にか、気分が安定していて、全然落ち込むことのない自分を発見しました。
なんでだろ?と考えたら、毎日けっこうな乳酸菌を摂取するようになってから、変わったんじゃないかなぁと。手作りのぬか漬けとキムチと、市販の納豆。あと普通は捨てちゃうけどキムチを作るときに出来た漬け汁。

脳と腸の関係とかは全然知らなくて、ただ健康法の一つしてやったんですが、時期的にそれが改善の原因としか考えられないと思ってます。腸内環境の改善が目的だったけど、まさかうつにも効くとは。。
自分の体験だけなんで、本当にそれが原因かは分からないですが、ちゃんと科学的に証明されるといいですね。
Commented by rakuchin-dou at 2019-02-16 22:15
なかちゃん 様

コメントありがとうございます。

臓器と心の関係は昔から言われてきて、特に腸は第二の脳として注目されています。

免疫系など生命力を上げるのが小腸として、腸内細菌と関係があるのが大腸になりますね。

ご存知かもしれませんが最近の記事です。

「うつ病と腸内細菌の関連性が発見される(ベルギー研究)」カラパイア

http://karapaia.com/archives/52270851.html

こころとからだについて更に研究が進めば良いと思います

福岡市中央区今泉の整体・鍼灸院のブログ。仕事関係より読んだ本の感想がほとんど。
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