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らくちん道への道

「他人」の壁 唯脳論×仏教心理学が教える「気づき」の本質 (SB新書)

出版社からのコメント
最も大事なことは「気づく」ことであり、自分と他人の「壁」がそれを邪魔している!
仏教にも通じる唯脳論を提唱する養老先生と
仏教心理学というユニークな分野でタレントとしても注目の名越先生が
それぞれの専門、そして仏教思想を通して語る、
自分の「壁」を通して、物事の本質に「気づく」ためのヒント(対談)。


最近の北朝鮮問題で「対話と圧力」という言葉が頻繫に出てくる。

大きく分けて「対話のための対話は意味がない。まず圧力をかけないと対話の場が出来ない」という意見と「困難でも圧力より対話の努力を最大限することが重要」という意見。

話してわかり合えれば理想だが、この本の帯にある゛「話せばわかる」はやっぱり大ウソ”というのが現実だろう。

「話せばわかる」と本気で思っている人も、行動を見ると「こちらの話を聞け!」と自分の意見を強要する人が多く、利益が相反した時には結局はお互いの力関係で決定するのでは?と個人的には感じる。

また、いくら誠意を持って説明を尽くしたと思っても、相手にはほとんど通じていないということも度々ある。

やはり、人どうしはわかり合えない事を前提として他人と付き合わないと傷つくばかりではないかと思う。

あとは、心理学の河合隼雄先生の言葉「相槌の打ち方がカウンセリングの秘訣」の例として整体の野口晴哉先生の絶妙な間の取り方のエピソードや密教の「方便こそ究竟」、宗教人類学者の植島啓司先生の「仏とは心の中にある違和感である」の言葉が印象に残った。






by rakuchin-dou | 2017-09-16 01:04 | 最近読んだ本 | Comments(4)
Commented by 一読者 at 2017-09-16 19:57 x
面白そうなので読んでみたいです。
この二人といえば武術家の甲野さんを思い出します。この本には登場するのかな?
 昔ある小説を文庫で読んだ時、巻末に養老さんの解説が載ってました。だけど実際は小説の内容には触れてなくて「この人読んでないんじゃないのか?」と思いました。
まあ、売れっ子ですからしかたがないか。
 名越さんもずいぶん活躍されていますね。ツイッターには、御自分の驚いた表情のイラストを載せています。(「驚く力」と言う本をかいているからか?)
正直言って、あのイラストをみていると私はストレスを感じて嫌なんだけど。
Commented by rakuchin-dou at 2017-09-17 01:38
一読者 様

コメントありがとうございます。

甲野先生関係の対談本が面白いと感じるのなら、この本もお勧めです。

脳と身体、仏教とカウンセリング、お互い自分の話ばかりしているようで話が纏まるのは凄いですね。

私はTVを見ないですが、名越先生はメディアにも積極的に出られているようで、一般の人には甲野先生より認知度は高いのかな?

ツイッター見ました。
有名になると、それらしいキャラを演じないといけないということなんですかね。
Commented by 豚丸 at 2017-09-17 07:04 x
話して分かるマトモな人は、最初から自分に対して失礼なことをしない。よって注意も説得もする必要なし。
平気で無礼なことをする人は、どこかオカシイ人だから、言葉で注意しても説得しても無意味だと思います。
Commented by rakuchin-dou at 2017-09-17 09:45
豚丸 様

仰ることはその通りです。

マトモとオカシイの基準が不明確なこの現実世界で、実際にその生き方をされているのなら、何も言うことは有りません。

多くの人は、こちら側として明らかにオカシイ人と感じる人に対してでも、何とか説得しなければならない場面に出くわすことがあるので、この本でも書かれている様々な方便が必要となるのだと思います。

福岡市中央区今泉の整体・鍼灸院のブログ。仕事関係より読んだ本の感想がほとんど。
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