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らくちん道への道

認知バイアスとキネシオロジー その1 

前回の記事の続き。

認知バイアスという、根拠のない勝手な思い込みを国民の多くが持つと国そのものを滅ぼしかねないというニュースがあり、スピリチュアルに関わる多くの人もこれに該当するのでは?という個人的な感想を書いた。

今回は、私も施術で使うキネシオロジーの関係性と私の体験談を書いてみたい。


まず、認知バイアスについてはWikipediaの記述が少しわかりにくいので、こちらの【論理的思考力と議論】様のページを参考にさせていただく。

認知バイアスとは、認知心理学や社会心理学の理論であり、ある対象を評価する際に、自分の利害や希望に沿った方向に考えが歪められたり、対象の目立ちやすい特徴に引きずられて、ほかの特徴についての評価が歪められる現象を指します。
とあり、その下には
直感や先入観(思い込み)、恐怖心や願望が論理的な思考を妨げるので、認知バイアスに引きずられないように気をつけましょう。

と親切な注意書きも添えられている。


キネシオロジー(筋肉反射テスト)とは簡単に説明すると、ある事柄に対して人の潜在意識が感じている快か不快かを、ある筋肉の力が強くなったり弱くなったりというテストの結果で判断するというもので、どちらかというとストレスに強く反応する傾向がある。

例えば、嫌なこと思うと筋肉の力が抜けたり、身体に合わないと感じている食べ物などを身体に触れても筋肉の力が抜けたりする。
基本的には、施術する側がクライアントの筋肉の抵抗を診るアーム(三角筋)テストやOリングテストが有名だが、手足の長さの変化を見て判断する場合もある。

重要なのは、施術する側が自分の先入観を絶対に入れないことで、これが実際には中々難しく座禅や深い瞑想に近い精神状態が求められると思う。

要するに、今回の認知バイアスがあったら正しい結果が出ないのだが、何故か根拠のない勝手な思い込みをしがちな人ほどキネシオロジーの世界に引き寄せられる傾向があると感じる。

(文章が長くなったので続く)

<追記>

パワーか、フォースか―人間のレベルを測る科学

デヴィッド・R. ホーキンズ/三五館

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この本は絶版になったみたいで安心していたのだが、今でも信じてる人がスピリチュアルの人には多いみたいね。

著者のホーキンスさんはおそらく善意の人だと思うし、この本に出てくる「意識レベル」というのもホーキンスさんとその信奉者の内輪のストーリーとして使うのなら問題ない。

しかし、著者は「筋反射テストの結果は、被験者の知識や意見、信念形態、あるいは態度とは関係なく現れることが確認できる」と主張しているようだが、これは明らかな間違い。

更に、キネシオロジーでは本来わかるはずのない意識レベルの数値とやらを、神の言葉や世界の真理かのように喧伝しているのは問題があると思う。


<追記2019.09.04>

知らなかったが、この本昨年に再販されてたのか?いやいや困ったね(笑)

Amazonのレビューを見ると“「実証されてないものは信じといた方がいいんだよ」的な事が書いてある”そうで、やっぱりバカ相手の旨味のある商売ということになるのか・・・




by rakuchin-dou | 2017-02-21 21:45 | キネシオロジー | Comments(0)

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